映画『君が最後に遺した歌』公式サイト
2026年3月20日(金・祝)公開!主演:道枝駿佑×ヒロイン:生見愛瑠。2人だから作れたもの、2人にしか遺せなかった愛の形。“歌をつくる二人”を通して愛を描く、およそ10年にわたる感涙必至のラブストーリー。
STORY
「水嶋くん。歌詞を
作って欲しいの、私に。」
ことさら目立たないように生きてきた僕と、
ことさら目立つ彼女。
ある日、クラスメイトの遠坂綾音に
詩を書いていることを知られた。
文字の読み書きをすることが難しい
“発達性ディスレクシア”の症状を抱える
彼女に代わり、
僕が詞を書き、彼女が歌う。
それは僕にしかできないこと、
そして彼女にしかできないことだった。
二人だけの歌、二人だけの居場所、
二人だけのサイン。
それは、僕と彼女のたった10年の“はじまり”だった――。
CAST
道枝駿佑水嶋春人役
2002年7月25日生まれ、大阪府出身。2017年4月期放送の日本テレビ系水曜ドラマ「母になる」で主人公の誘拐された息子という難役でドラマ初出演を飾り、話題となる。近年の主な出演作に、『461個のおべんとう』(2020年)、「消えた初恋」(2021年)、『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(2021年)、「金田一少年の事件簿」(2022年)、『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022年)、「マイ・セカンド・アオハル」(2023年)、「マルス-ゼロの革命-」(2024年)、『青春18×2 君へと続く道』(2024年)、「キャスター」(2025年)など。
「セカコイ」チームの皆さんと一緒に再び作品を作ることができるのは、率直に嬉しかったですし、すごく光栄です。久しぶりの三木組で、「セカコイ」の時よりも成長した姿を見せられるのかという不安と緊張はありましたが、撮影前に、三木監督から「楽しんで演じてください」という温かいお手紙をいただき、少し落ち着いて現場に臨めるようになりました。セカコイが10代に演じた最初で最後の主演映画で、君歌が20代最初の主演映画になりました。同じチームでその節目を迎えられることに熱が入っています。
この作品は僕自身にとって新しい挑戦がたくさん詰まった作品です。
そして、本作を彩る“音楽”も僕自身触れる機会がすごく多く、人生に無くてはならないものだとも思っています。
音楽のように、詩のように、この美しい物語を、熱意をもって紡いでいくことができたらいいなと思います。
生見愛瑠遠坂綾音役
2002年3月6日生まれ、愛知県出身。2022年7月には「モエカレはオレンジ色」にヒロインとして映画初出演を果たし、同作品にて第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の出演作に、「くるり〜誰が私と恋をした」(2024年)主演、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(2024年)ゲスト声優、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(2025年)など。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など、大好きな作品を多く手掛けられている三木監督の作品に参加できると伺った際は、本当に嬉しかったです。歌やギターなど音楽に関する部分は、ほぼ初めての挑戦だったのでドキドキする気持ちもありましたが、新しいことに挑戦するとワクワクするタイプなので、約1年間、スペシャルな先生たちのもとで歌やギターの練習をし、すでに思い入れがとても強い作品です。私は準備期間がすごく長く、ずっとこの作品のことを考えて生活していて、早く綾音になりたいと思っていました。また、演じる綾音は私と何か少し似ている部分を持っている女の子だと思っています。監督からは「あまり作り込まず、音楽のような芝居をして欲しい」と言われて、今その感覚を肌で感じています。私自身、とても気合いが入っていますし、本作を大切に思っているこの熱意や想いがスクリーンを通して、みなさんに伝わるといいなと思っています。
STAFF
三木孝浩監督
1974年8月29日生まれ、徳島県出身。代表作に、『ソラニン』(2010年)、『僕等がいた 前篇・後篇』(2012年)、『陽だまりの彼女』(2013年)、『ホットロード』(2014年)、『くちびるに歌を』(2015年)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)、『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年)、『きみの瞳が問いかけている』(2020年)、『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022年)、『TANG タング』(2022年)、『アキラとあきら』(2022年)など。
『今夜、世界からこの恋が消えても』に続き一条岬さんの素敵な原作小説を映画化できることを本当に嬉しく思います。しかも主演は道枝駿佑くん、音楽も亀田誠治さんとの再タッグ!それだけでも胸躍るのですが、今回はヒロインとして参加する生見愛瑠さんとのケミストリーにもワクワクしています。二人が演じる春人と綾音の、互いに想い合い補い合う姿がとっても愛おしくて、物語を作るというより二人の想いの変遷をドキュメンタリーで綴るような気持ちで撮影に挑んでいます。 原作を読んだ時に感じた眩しさ、切なさ、誰かを思い続けるひたむきさ。その全部を道枝くん生見さんがてらいのない真っ直ぐな心で演じてくれています。そんな、現場で心響いた感動をできるかぎりカタチを崩さず、そのまま紡いで映画にしてみなさんにお届けできたらと思っています。ぜひお楽しみに!
亀田誠治音楽プロデュース
1964年生まれ。音楽プロデューサー・ベーシスト。これまでに椎名林檎、スピッツ、平井 堅、GLAY、いきものがかり、石川さゆり、JUJU、Do As Infinity、アイナ・ジ・エンド、氷川きよし、FANTASTICSなど、数多くのプロデュース、アレンジを手がける。2004年に椎名林檎らと東京事変を結成。2007年と2015年の日本レコード大賞にて編曲賞を受賞。2021 年には映画「糸」にて日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。
「君が最後に遺した歌」は、音楽アーティストの人生が真ん中にある作品です。劇中の音楽は、時に台詞の代わりになってストーリーを誘っていきます。主演の春人を演じる道枝駿佑さんの安定の存在感はもちろん、歌と初挑戦のギターに真っ正面から取り組み、どんどん自分のものにする生見愛瑠さんは天性の表現者で、劇中の綾音そのものでした。『今夜、世界からこの恋が消えても』と同じ、道枝駿佑主演×一条岬原作×三木孝浩監督という黄金のトライアングルに、生見愛瑠という新しい輝きが加わって、この映画を観る人の心に、やさしくあたたかい光が降り注ぎますように。
吉田智子脚本
代表作に、『僕等がいた 前篇・後篇』(2012年)、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)、『ホットロード』(2014年)、『アオハライド』(2014年)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)、『君の膵臓をたべたい』(2017年)、『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(2024年)。
何かが欠け落ちた者同士が、”歌”を頼りに互いを手繰り寄せ、生まれた恋を、10年という時を駆け、けなげに育んでいく――これは、その静かで深い愛の残像が、みなさんの網膜、そして鼓膜に、切なくも温かく刻まれる、そんな作品です。脚本は原作のピュアな煌めきを大切にしつつ、「君の膵臓をたべたい」などでもご一緒したプロデューサー陣と、阿吽の呼吸で、愛情込め、編み上げていきました。演出の三木監督とは「僕等がいた」以来幾度もご一緒し、音楽プロデューサーの亀田誠治さんは「カノジョは嘘を愛しすぎてる」から3作品目‥‥抗いがたい宿命の中、闇に浮かび上がる仄かな光を必死に掴もうとする主人公たちの姿を、優しさを纏った演出と、心沁みる音楽で、一層輝かせてくれると確信しています。道枝さん、生見さんが演じる恋のハーモニーも、作中で何層にも変調するので、おふたりがどんな奥行きを見せてくれるのか、私自身、完成が楽しみでなりません。どうぞ、メロディのように奏でられる美しい2人の恋に、耳を澄ませて下さい。
一条岬原作
デビュー作『今夜、世界からこの恋が消えても』で第26回電撃小説大賞を受賞。2020年には、第2作『君が最後に遺した歌』を発売。その後、『今夜、世界からこの涙が消えても』、『嘘の世界で、忘れられない恋をした』、『さよならの仕方を教えて』を出版している。
この原作を執筆していた時、私たちは生きる中で何を残せるだろうかと考えていました。歌や詩、命や想い。ほかにも、そこには映画も含まれていると今さらながらに気付きました。2022年に公開された『今夜、世界からこの恋が消えても』は、映画の持つ力を再確認させてくれた、私の人生を変えた映画です。そのチームが再集結し、初めてお会いした時は19歳で今は俳優として更に成長された道枝さんが主演を、愛知県という同郷で2023年には新人俳優賞も受賞された生見さんが共演となり、夢のように豪華なチームとなりました。実は私は、映画の最終脚本をあえて読んでいません。最終稿に至るまでの脚本が素晴らしく、読んでしまったら勿体無いと考えて、映画での感動を一観客として味わいたかったからです。私たちは様々なものを抱えて日常を生きています。我慢し、苦悩し、時に溜め込んでしまうこともあります。だからこそ、映画の力を借りて流すべき涙が、きっと沢山あります。原作者だからではなく、一人の映画ファンとして、この映画の公開を楽しみにしています。
